アロマセラピーの楽しみ方

アロマセラピーとは?

アロマAromaは「芳香」セラピー(テラピー)Therapyは「療法」

これらを合わせて、アロマセラピーAromatherapy、日本語では「芳香療法」と呼んでいます。

フランスの科学者ルネ・モーリス・ガットフォセ博士による造語です。


植物から抽出した天然の素材である精油(エッセンシャルオイル)を用い、心や身体にホリスティック(全体的)に働きかけて本来持っている自然治癒力を引き出す「植物療法」のひとつです。

精油(エッセンシャルオイル)とは?

植物の花、葉、果皮、果実、心材、根、種子、樹皮、樹脂などから抽出した天然の素材で、有効成分を高濃度に含有した揮発性の芳香物質です。

各植物に特有の香りと機能を持ち、アロマテラピーの基本となるものです。


安全に使用するために下記の注意事項をお守りください。
原液(精油)を直接皮膚につけない /必ず希釈する/飲用しない/目に入れない/火気に注意/子供やペットの手の届かないところへおく

アロマセラピーのメカニズムとは?

精油の成分が嗅覚でキャッチされると電気信号に変換され、嗅上皮から大脳辺縁系(前頭葉、海馬、扁桃)へ伝達されます。

前頭葉は香りのイメージが作られる場所。

味覚など他の感覚からの情報と統合します。


海馬は記憶を司る場所。

記憶の情報が引き出されます。


扁桃体は好き嫌いなど喜怒哀楽の感情や欲求などの情動行動を司る場所。

扁桃体からは視床下部へ伝達されます。


視床下部へ精油の成分が届くことで自律神経系、内分泌系(ホルモン)、免疫系のバランスが整い「恒常性=ホメオスタシス」の維持と促進に役立つといわれています。



また大脳辺縁系は嗅覚器官からの距離が短く仲介する神経も少ないのでスピーディーに情報が伝達されます。

目で見たり、音を聞いたりするよりも香りの方がより早く感情や記憶に働きます。

精油の使い方

[芳香浴法]

精油を拡散して香りを楽しむ方法。 心と身体のバランスを整えます。

・ティッシュペーパーやハンカチに1~2滴垂らしてデスクや枕元に 置きます。

・アロマポットやアロマディフューザーなどの専用器具を用います。

・ヒノキのアロマチップの場合、小皿などに置いたアロマチップの上に 精油を1〜2滴垂らしてください。  

・お子様やペットの手の届かない場所へ置いてください。


[沐浴法]

無水エタノールに混ぜた精油をお湯に入れ、 手足または全身を浸ける方法。

精油の効果が加わることで相乗効果が期待できます。

・5ml程度の無水エタノールに精油混ぜます。

・浴槽または洗面器などの湯に入れよくかき混ぜてから浸かってください。  

[精油の使用量の目安]

全身浴1~5滴

半身浴・手浴・足浴1~3滴

[ご注意]

肌に刺激を感じた場合は直ちに洗い流してください。


[吸入法]

精油成分を鼻や口から吸入する方法。 呼吸器系の不調の緩和が期待できます。

・マグカップなどに入れたお湯に精油を1~3滴落とします。

・香りの湯気を目を閉じながら吸い込みます。

[ご注意]

精油成分が粘膜を刺激する可能性がございます。長時間の吸入は避けましょう。

飲まないようにしましょう。


[トリートメント法]

精油をキャリアオイルで希釈し、身体に塗布する方法。

リラックスや保湿、血行促進等が期待できます。

・植物性オイル(キャリアオイル)に精油を加え肌に塗布します。

[精油のご使用量の目安]

キャリアオイル5mlに対し精油1滴

[ご注意]

肌に異常を感じた場合は直ちに洗い流し、使用を中止してください。